けいたろう

人生に愚直さとユーモアを

本当はプロでも市場の流れを予測できない

どうもたろ金です。

 

今日は投資について書いていきたいと思います。

投資の専門家は長期的な予測をする能力を備えているように見えます。

そして予測をする本人も長期的な予測ができていると思っています。

 

しかしこれは真実ではありませんでした。

この衝撃的な結論を初めて提出したのは、カリフォルニア大学

バークレー校金融工業学教授のテリー・オディーンという人です。

 
 
 
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オディーンさんは、ある証券会社の個人客1万人について、7年分の

取引記録を調べ上げました。

個人客がその会社を通じて行った取引は、およそ16万3000件に達しました。

 

豊富な情報量のおかげで、オディーンさんは個人投資家がある銘柄を

売った直後に別の銘柄を買ったケースを抽出して分析することができました。

こういう行動をとるのは、投資家が2つの銘柄の動向について

確固たる考えを持っているから他なりません。

 

つまり、自分が買う銘柄は、売る銘柄より値上がりするはずだと

考えるのです。

投資家の確信が正しかったどうかを確かめるために、オディーンさんは

売った株と、その代わりに買った株のリターンを売買時点から1年にわたって

追跡調査をしました。

 

結果は明らかに悪かったのです。

平均すると売った銘柄は買った銘柄より値上がりしていたのである。

しかも売らずに持っていれば、売買に伴うかなりの額の手数料など

かかりません。

 

これは平均の話なので、もっと上手くやった投資家もいれば

もっとまずいことになった投資家もいました。

しかしこの事実は大半の投資家にとっては、シャワーでも浴びてのんびり

しているほうが、下手な思いつきを実行するよりも良い投資方針

言えるのではないでしょうか。

 

オディーンさんと同僚のブラッド・バーバーさんがその後に行った

調査でも、この結論が裏付けられました。

調査結果を「投資は富を脅かす」というタイトルの論文にまとめられました。

 

平均的には最も活発な投資家が最も損をすること、取引回数の少ない

投資家ほど儲けが大きいことを示しました。

的確な銘柄選択で市場を打ち負かす能力を持ち合わせた

ファンドマネージャーは、ほとんどいません。

 

投資信託ファンドは、経験豊富な上に猛烈に働くプロフェッショナルが

運用しており、彼らは巧みな売り買いを通じて、顧客のために望みうる

最高の結果を達成できると考えられています。

 

しかし50年間にわたる調査の結果には議論の余地はありませんでした。

運用成績はポーカーよりもサイコロ投げに近かったのです。

3件に2件は市場全体のパフォーマンスを下回っていました。

 

この事実を知っているか知らないかだけで資産運用が変わってきます。

プロに任せておいてもいいことはほとんどありません。

情報弱者にならないためにも少しづつ勉強して

経済的自由を手に入れていきましょう。

 

ファスト&スロー 上

ファスト&スロー 上

 

 

 

ありがとうございました

 

引用参考文献:ファスト&スロー 上

    著者:ダニエル・カーネマン