けいたろう

人生に愚直さとユーモアを

自分の人生コントロールできる人とできない人の違い

 

今日は『影響力の武器』という米国を代表する社会心理学者の1人である、ロバート•B•チャルディーニさんが書いた本から学んだことを書いていきたいと思います。

思考の近道の罠

人間の行動の多くは自動的で一定の型にはまっていることがほとんどです。

多くの場面で、それが最も効率的な行動形態であり、また、場合によっては、単にそうする必要があるからです。

私たちは、とてつもなく複雑な環境に住んでいます。

これほど急激に変化し、複雑に入り組んだ環境がこの星に存在したことは、これまでに一度もありません。

これに対処するためには、思考の近道を用いることが必要なのです。

最近では、日常の判断を行うときに私たちが使う心理的な思考の近道が

たくさん明らかになっています。

この思考の近道を「判断のヒューリスティック」と呼びます。

このおかげで多くの場面で単純な思考で物事に対処できるようになりますが、ときには自動的に反応するあまりに

高くつく過ちを犯してしまいます。

人に備わる「カチッ•サー」

動物に備わる固定動作パターンをご存知でしょうか。

このパターンの基本的な特徴は、個々の行動が常に同じ形式、同じ順序で起こる点にあります。

その様子はまるで動物の身体のなかに、いくつかの行動パターンを録音したテープが入っているようです。

カチッ」とボタンを押すと、その場面に適したテープが動き出します。

そして「サー」とテープが回って一定の標準的な行動が現れるのです。

このある一定のパターンで動きだす「カチッサー」は人間にも備わっています。

カチッサーの具体例

専門家がそう言うなら、正しいに違いない」というルールについて

考えてみましょう。

私たちの住む世界には、権威がありそうな人の言うことや支持を盲目的に受け入れてしまうという、少し不安な傾向があります。

この点が最も劇的に強調された事例は、航空会社の職員が機長症候群

名づけた、人の死に直結する現象です。

著名な空軍大将ウザル•エントが脊髄損傷をした話です。

エントの副操縦士が隊長を崩して任務から外れることになりました。代わりに副操縦士の役を仰せつかった隊員は、伝説的な空軍大将と共に飛べることを大変名誉に思っていました。

離陸の際、エントは口ずさみながら、時折、それに合わせて首を上下に軽く動かしていました。

そしてなんと、副操縦士はこの動作を、車輪を引っ込めろという合図に取ってしまったのです。

離陸速度にはまだまだ達していませんでしたが、車輪を引っ込めてしまい、機体は滑走路に叩きつけられて、プロペラが折れ、破片がエントの背中に刺さりました。

副操縦士に対して「なぜ離陸に必要な速度に達していないと知りながら、車輪を上げたか尋ねると」

彼はこう答えました。

私は、大将がそうするように自分に促したと思ったんです。

誰が得をするのか

自動的な行動パターンが私たちの生活にははびこっています。

このパターンの機能を熟知する者に対して、私たちは恐ろしいほど

無防備になります。

なかには驚くべき力で人間の行動を方向づける原理もあります。

自動的な影響力の武器がどこにあるかをよく知っており、自分のほしいものを得るためにそれをうまく使いこなす人たちがいます。

そんな人たちに利用されないように、対抗し、

むしろ影響力の武器を使えるようになるために、このブログを通して

影響力の武器について発信していきます。

影響力の武器を使ってよりよい人生にしていきましょう。

 

ありがとうございました。

 

引用参考文献:影響力の武器[第3版]

    著者:ロバート•B•チャルディーニ

     訳:社会行動研究会

 

 

 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 

A post shared by tarokin (@tarokin.toshi_)