お金持ちはケチではなく、ケチだからお金持ち~投資の勉強
億万長者の生活をのぞいみたら
億万長者の生活をテレビ番組にしても、
まず人気番組にはなりません。
なぜでしょうか。
それでは、アメリカの典型的な億万長者、
ジョニー•ルーカスの生活がテレビで紹介されたと仮定して、
それがどんな具合になるかを見てみましょう。
カメラが57歳のジョニーと長年連れ添った妻の住む家を映し出しました。
彼は地元の大学の卒業生で、現在はビルの清掃会社を経営しています。
社員はみんなきれいなユニフォームに会社の
ロゴマークがついた帽子をかぶっています。
近所の人は億万長者だと気付かない
近所ののひとは、ジョニーがどこにでもいるような
中流階級の人間だと思っています。
とんでもありません。
彼は2億円以上の資産を持っています。
高級住宅街に住む人でも、これだけの資産を持つ人は1割もいません。
ジョニーの資産は全米でもトップ2%にランクされるほどです。
テレビの前で番組を見ている人たちは、首をかしげはじめる。
普段のジョニーはまったく億万長者らしく見えないのです。
そのうち視聴者はフワフワと落ち着かなくなってきました。
家族を大切にし、よく働き、欲望に流されず、
犠牲をいとわず、倹約して安全確実な投資に励む。
そんなジョニーの姿は、見る人を
バツの悪い気分にさせてしまいます。
将来に備えて、あなたも出費を減らし、
貯金に励みなさいとお説教されているようなものだからです。
視聴者は自分の生き方を非難されていると感じてしまうのです。
この番組を見続けるのはジョニーと似た生活を
送る人だけになってしまうかもしれません。
ジョニーの仲間は、自分の生き方に太鼓判を押してもらって、
自信をつけることでしょう。
億万長者ジョニーの登場
いよいよジョニーがステージに登場します。
いったいどんな番組になるでしょうか。
ジョニーさんに早速尋ねてみましょう。
「今までに買ったスーツの中で1番高かったのはいくらでしたか?」
ジョニーは目を閉じました。
どうやら考え込んでいる様子です。
「10万円から60万円の間くらいですかねぇ」
と言うのを期待して、会場はシーンと静まりかえっています。
ジョニーが口を開きました。
「今までに1番高いスーツ…高いのねぇ。えーと、妻と子供達に買った洋服も含めて1番高かったのは、3万9900円です。いやあ、あれは高かった。結婚25周年記念のパーティ用に買いました。思い切りましたぁ」
会場にいる聴衆はジョニーの言葉にショックを受け、
信じられないという顔をしています。
イメージしていた答えとは、あまりにもかけ離れているからです。
まとめ
億万長者とは湯水のごとくお金を使う人のことでは
ないことがわかってきたと思います。
お金持ちはケチという言葉を聞いたことがあると思いますが、
これは論理が逆なのです。
ケチだから億万長者になったのです。
こらからもまだまだ億万長者の話は続きます。
今日の話の続きは明日更新していきます。
コツコツ学び投資をして経済的自立に近づいていきましょう。
ありがとうございました
引用参考文献:となりの億万長者
著者:トマス•J•スタンリー
ウィリアム•D•ダンコ
訳:斎藤聖美