けいたろう

人生に愚直さとユーモアを

1分で話せから学ぶ相手を動かす方法

 

前回は伊藤羊一さんの『1分で話せ』という名著から学んだ伝え方の

大切さについて書かせていただきました。

今日はこの伝える技術をさらに深掘りしてお話ししていこうと思います。

まず相手に伝える時に大切なことはゴールを強く意識することです。

全てのプレゼンは相手を動かすためにある

聞き手のことを考え、聞き手をどういう状態に持っていきたいのかを

見定めてから、それを実行するために何をすればいいのか、

何を伝えればいいのかを逆算で考えていくのです。

そもそも、自分が言いたいことを「理解してもらう

というゴールはおかしいのです。

伝える側が、聞き手に、「理解したうえで、どうしてほしい」のか、

君が動くのか私が動くのか、どうすればいいのか、ということを、

必ず考えなくてはならないのです。

てっぺんのないピラミッドになってないか~ロジカルな1分ストーリーを考える

1分で話せない人、頑張って話しているのにさっぱり伝わらない人は、

てっぺんのないピラミッド」になっています。

たとえばよくあるのは、

「Aさんも言いといっていました」

「お得意さんも喜んでいました」

「実際に数字も上がっています、以上」で終わる人。

聞いている人は、「で?」ってなります。

話には結論と根拠があり、その結論を1番上に、

根拠はその下に並べられます。

根拠は複数あることが多いので、三角形、

つまり

ピラミッドのような形をしているので

「ピラミッドストラクチャー」と呼ばれることもあります。

ピラミッドストラクチャー図

先ほどの例は、「根拠」だけがあり、結論がありません。

「Aさんがいいと言っていた」「数字が上がっている」など

事例やデータをいくらかさねても、相手はこのデータや事実から、

何を読み取ればいいのかまったくわかりません。

だから、「で?」となってしまうのです。

ロジカルに考える

「ロジカルに考える」と書くと難しそうですが、そんなことはありません。

意味がつながっていればロジカル、それだけでかまわないのです。

ピラミッドがしっかり組めれば、ロジカルになり、

話が長くなったり、伝わらなかったらすることはなくなります。

「これが結論です」

「理由はAでBでCだからです」

「わかった、了解」

これだけです。

「1分で考えよ」の根幹はここにあります。

まず伝えようとすることの骨組み

つまり

結論と根拠のセットを構築します。

これができれば驚くほど説得力を増す伝え方ができます。

そのキーワードはこちらです。

「ピラミッドでロジカルにストーリーを考えよう」です。

最後に~動かしてなんぼ

聞き手が、あなたが設定したゴールまで動いてはじめて、

あなたの目的は達成します

つまり「動かしてなんぼ」なのです。

うまく話す、きれいに話す、かっこよく話す...どうでもいいのです。

相手が動いてなんぼ。

動かしてなんぼ。

相手は動いたか。

成果はそれだけではかられます。

それ以外のことは重要ではありません。

相手に対して説明し、動いてもらうには、1分の内容で決まります。

その1分のための準備を徹底的にやりましょう。

準備のための時間は、労を惜しんではいけません。

相手を動かすためにできることは全部やる」ということは、

そのための準備も徹底的にやりきるということです。

さて、あなたは相手を動かすために全てのことをやりますか。

徹底的に相手のことを研究する、話の筋道を考える、

相手に印象づける例を出す。

資料一つひとつに徹底的に時間をかけ、どのフォントを使い、

どのくらいの大きさにし、どの色を使い、どういう写真に、

どのような加工をするか。

相手を動かすために1番効果的な姿勢や声の出し方、間合いを考え、

練習し、根回しやアフターフォローも機会を作ってやりますか。

これらの準備は、途方もなく労力がかかるかもしれません。

でも、ここまでしてやっと人は動くのです。

何がベストかということにこだわりましょう。

相手が動くためにできることを、すべてやりきりましょう。

そしてそのために時間を惜しんではいけません。

 

ありがとうございました。

 

引用参考文献:1分で話せ

    著者:伊藤羊一

 

 

 
 
 
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