けいたろう

人生に愚直さとユーモアを

お金を忠実な部下にせよ!~ドルコスト平均法って実際よくないよ

 
 
 
 
 
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A post shared by たろ金 (@tarokin.toshi_)

 

市場の見極めは無理な話

人生の中では、大きな金額を手にして、投資に回すという、

嬉しい悩みを抱えることがあるかも知れません。(僕はまだないですが)

遺産を相続したとか、ほかの資産を売却してお金が入ったとか、

どんな理由であれ、その全部を一度に投資してしまうことは、

怖くてあまりできないのではないでしょうか。

市場が上げ相場で、連日、高値を更新していたら、

価格は上がりすぎているように見えるでしょう。

下げ相場だと、どこまで下がるかを見通せないまま

投資することに不安を感じることでしょう。

もう少し見極めたいと思って様子を見ようとするでしょうが、

見極めがつく日は絶対にきません。

ドルコスト平均法とは

見極めができるのか、できないのかという悩みへの

最も一般的な回答として、ドルコスト平均法があります。

資金を少しずつ市場に流し込む方法です。

もし市場が暴落した場合には、あなたの悩みが少し和らぐという考え方です。

それが実際にどんなものか見てみましょう。

ドルコスト平均法では、資金を均等な額に分割し、

一定の期間に少しずつ投資していきます。

ドルコスト平均法を好まない理由

あなたが手元に120万円を持っていて、

S&P500への投資を考えているとします。

あなたは市場はしばしば大きく変動するものだと理解しています。

市場は突如暴落します。

それはあなたが120万円を投資した次の日に起こるかもしれません。

よくあることではありませんが、そうなったら

あなたはとても惨めになるでしょう。

そう考えて、あなたは金額を一度に投資することをやめ、

ドルコスト平均法でリスクの回避をしようとします。

まず120万円を投資する期間を決めます。

これから12ヶ月としましょう。

資金を12分割して、毎月10万円を投資します。

最初に投資した直後に市場が下落した場合、

あなたの手元に残っている11回分の資金は、

初回の投資よりもよい成績を上げられるかもしれません。

これはいい感じですね。

これで一度に投資することで生じるリスクを回避できます。

ただし、これがうまくいくためには、

あなたが投資を始めた日から市場が下がり、

期間中の平均投資コストが最初の日よりも低い状態であることが必要です。

市場が上がると、一度に投資した場合よりも損をします。

投資した後に市場が下がるリスクを回避する代わりに、

市場が上昇を続けてトータルの投資コストが

上がるリスクを負っていることになります。

さてどちらのリスクの方が起こる確率が高いでしょうか。

1970年から2013年を見ると、43年間のうちに33年間、市場は上昇しています。

あなたはそれでもドルコスト平均法を採用するでしょうか。

まとめ

ドルコスト平均法に賭けるということは、

市場が下落し痛みを軽減してくれるほうに賭けるということです。

思ったとおりになる確率は23%以下です。

77%強の確率で市場は上昇します。

その場合、ドルコスト平均法では、得られる利益が減少します。

分割投資のたびに、より多くのコストを支払うことになるのです。

そして最後に、設定した期間が終了し、

投資すべき資金を投入してしまうと、結局その次の日に市場が

下落するリスクを負う方になるのです。

一つ一つ学びを深めて、経済的自由を手に入れていきましょう。

 

ありがとうございました

 

引用参考文献:父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え

    著者:ジェイエルコリンズ

     訳:小野一郎