お金の勉強~投資に債券を組み込む場合
債券購入時の金利リスクについて
今日も債券について書きたいと思います。
前回は債券の第一のリスクについて解説しました。
今回の記事では第二のリスクである、金利リスクについて書きたいと思います。
これは、債券の期間と関係してきます。
あなたが満期日を待たずに債券を売ろうと考えた場合にだけ、
このリスクが登場します。
あなたが債券を売ろうとする場合、流通市場で買い手を探すことになります。
前回の記事のXYZ社の債券の場合、10万円以上払おうという人が
出てくるかもしれませんし、10万円よりも安くないと買わないと
言われる可能性もあります。
あなたが債券を購入した時から金利状況は変化しているので、
このようなことが起こります。
金利が上昇していたら、あなたの持っている債券の価値は下がっています。
金利が下がっていたら債券の価値は上昇しています。
わかりにくいですので、具体的に考えてみましょう。
債券を購入し金利が上昇した場合
あなたは10万円を支払って、利率10%、つまり毎年1万円の
利息を生む債券を買いました。
世の中の金利が15%に上昇したとしましょう。
今、投資資金が10万ドルあれば、毎年1万5000円の
利息を生む債券を購入できます。
この時に、わざわざ年1万円しか利息を生まない
債券に10万円払う人はいません。
買い手が付かず、困ってしまいます。
幸い、流通市場というすでに発行された債券を売買する市場があります。
ここではあなたが持っている債券の価値をいくらにすれば、
15%の利息を生むようにできるかを計算してくれます。
あなたのお気に召す価格ではないかもしれませんが、
その価格でなら売ることができます。
債券購入時金利が下がった場合
一方、金利が下がった状況では、話が逆転します。
世の中の金利が10%から5%になったとしましょう。
今、10万円を債券に投資しても毎年5000円の金利しか得られません。
あなたが持っている債券の利息は年1万円なので、
この債券の現在の価格は10万円よりも高くなります。
ここであなたが債券を売ろうとすれば、
流通市場が正確な価格を計算してくれます。
金利状況がどちらに変化しても、その間に債務不履行がなければ、
満期まで債券を保有すると、投資した金額が戻ってきます。
まとめ
地方債は、地方自治体などが発行する債券です。
学校や空港、下水道建設など公共事業のプロジェクト資金を
集めるために発行されることがよくあります。
企業の債券よりも金利は低いですが、安定しています。
世の中には多種多様な債券がありますので、
資産を築くシンプルな方法をお伝えしていきたいと思います。
ありがとうございました
引用参考文献:父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え
著者:ジェイエルコリンズ
訳:小野一郎