自由に生きるための投資の教え~みんな投資しよ!
経済的に自立したいならプロに任せない
あなたが富を得て経済的に自立したいと努力しているなら、
顧客がコストを負担し、金融商品を売る側に
一方的に利益が落ちるような場所に投資をしてはいけません。
株式銘柄選別や各種のアドバイスは無意味であり、
資産形成にとっては有害かつ高コストです。
この暴露がなされたのは1970年代でした。
当然、講義の声が沸き起こりましたが、
S&P500インデックスファンドが現実の世界で
理論の正しさを証明し続けました。
しかし、業界の歯ぎしりは止まりませんでした。
何年か経て、正しさを証明する実績が積み上がってくると、
非難の声は小さくなっていきました。
非難する方が愚かに見えるようになったのでしょう。
たいした成績も上げないのに、高い手数料を支払うことが
だんだん受け入れられなくなるにつれて、ファンド運用会社は、
顧客を繋ぎ止めるために低コストのインデックスファンドを
提供するようになりました。
インデックス投資とは
インデックス投資の基本は、市場の利回りを上回る株式銘柄を選び出すのは
極めて困難なので、インデックスを構築する全ての株式を買うことで
よい結果を得ようという考え方です。
この考え方は、インデックス投資が出た当時は、激しく嘲笑されたそうです。
今でもそういう人々は存在します。
しかし、過去40年の間ずっと、アイデアの正しさが確認されてきました。
その結果、インデックスファンドへの投資は増え続けています。
ウォーレンバフェットもインデックスを推す
株式銘柄選別に最も優れているあのウォーレンバフェットでさえ、
自分が亡くなったら、妻の信託財産は
インデックスファンドに投資するように勧めている、
と発表しています。
バフェットの手紙には、こう書かれています。
「私からのアドバイスはシンプルですが。資金の10%を容易に現金化できる短期政府証券に投資し、残る90%は低コストのS&P500インデックスファンドに投資する。この方針でいけば、信託資産は長期的に見て、高級でファンドマネジャーを雇っている投資家(年金、機関投資家、個人を問わず)のほとんどよりも良い成績をあげるでしょう」
まとめ
今でもインデックス投資を非難する人々がいるのは、なぜでしょうか。
その奥底にあるのは、人間の貪欲さ、心理的要素、そしてお金の問題です。
簡単に言えば、アクティブ運用をしているファンドと
そのマネジャーが手放すには大きすぎる資金と
人間の心理的な弱さがそこにあるのです。
新しい商品や投資スキームが次々に生み出され、皆さんの前に登場します。
一方では、失敗したファンドは人知れず消えていきます。
勘違いしないでください。
新しいファンドやスキームは、提供する側の人々の財布を
厚くするために生み出されるのであって、
あなたの財布を厚くすることは目指していません。
インデックスファンドを利用して経済的自立を目指していきましょう。
ありがとうございました
引用参考文献:父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え
著者:ジェイエルコリンズ
訳:小野一郎
*1:バークシャー・ハサウェイは、アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハに本社を置く持株会社である。もともと綿紡績事業であったが、戦後に原料価格が下がり世界中で競争が起こったため、ウォーレン・バフェットの判断により保険業を足場とする機関投資家へ転換した。ウィキペディアより