C/Sがついに出てきはったで
どうもたろです。
今日はP/LとB/Sとの繋がりについて書いていきたいと思います。
P/LとB/Sはフローとストックの関係にあります。
P/L(損益計算書)=フロー
フローとは一定期間の入ってくる量になります。
1年の事業期間において収益と費用がどれだけ発生したかを表します。
B/S(貸借対照表)=ストック
ストックはある時点での残高のことです。
決算日時点の資産、負債、純資産がどれだけ残っているかを表します。
ある期間とある時点で関わりがないように見えますが
P/LとB/Sには密接な関わりがあります。
P/Lに表される当期純利益は、B/Sの純資産の部にある
利益剰余金に算入されます。
そして会社の利益剰余金が蓄積されていけば
財産規模が拡大していきます。
もう少し細かくいうと、法律によって積立が義務付けられた
利益準備金ではなく
予期せぬ損失などに備えて留保される
その他利益剰余金に入るということです。
黒字が続いてその他利益剰余金が蓄積されていくと
会社の財務体質は高まっていきます。
経済不安がある会社は熱心に蓄積しようとするのです。
このように会社は売り上げを上げて利益が出たら
それを資産に加え、さらに事業規模を拡大し
売り上げをあげるということを繰り返しているのです。
会社の目的は利益を上げて資産を増やすことです。
そのお金の流れを知るためにP/LとB/Sが
密接な繋がりを持っているのですね。
ちなみにB/Sはバランスシートとも呼ばれます。
資産の部と負債の部+純資産の部の合計が必ず一致するので
バランスシートと呼ばれるわけではありません。
B/Sはある時点残高を表すものだからです。
ここでのバランスは残高という意味になります。
ここまでP/LとB/Sについてお話してきましたが
この二つだけでは実際のお金の動きがわかりません。
そこで3つ目の財務諸表であるC/Sが出てきます。
C/Sとはキャッシュフロー計算書のことです。
お金の流れは、売り上げや費用が発生した時に
同時に動くわけではありません。
現実のお金の流れをしめすためにC/Sが使われます。
企業活動では、予測や全体を見るための記録とは別に
現実に基づいたお金の動きを記録する必要があります。
『利益は意見、現金は現実』という言葉もあります。
C/Sは3つのキャッシュフローに分かれます。
・営業活動によるキャッシュフロー 本来の事業活動
・投資活動によるキャッシュフロー 事業を維持したり新規事業を立ち
上げた時
・財務活動によるキャッシュフロー 外からの資金調達や返済など
これがC/Sを構成する中身です。
次回はC/Sについてもう少し詳しく
解説していきたいと思います。
ありがとうございました
引用参考文献:大学4年間の会計学見るだけノート
監修:小宮一慶